あたまのひきだし

It's my KINGDOM

のえぱら2020 名脇役

 

とっても素敵だったのえぱら名脇役、如恵留くんは「誰かにピアノ弾いてもらって、バックでコンテンポラリーダンス踊ってもらってる中で歌いたかった」という旨のことを言ってたけど、カメラワークとか照明とかもひっくるめると、それだけじゃないように見えてきちゃって考えてみました。

 

 

〜のえぱら 名脇役

 

①檜山くんと如恵留くんの関係性について
②青木くんの役割について

 

 

 

①檜山くんと如恵留くんの関係性について

踊っていた檜山くんと歌っていた如恵留くん、私から見たらステージ上の2人は同一人物なように見えて。
コンサートのメインは如恵留くんなんだけど、名脇役のカメラワークを見てると、檜山くんをメインで映して如恵留くんが後ろの方にいたり、そうかと思うと逆になったり。檜山くんが曲中ずっと"バック"ダンサーであるという感じには見えなかった。
檜山くんが公開している(=周囲に見せている)自分で、如恵留くんが非公開な(=心の中で色んなことを考えている)自分、みたいな。
檜山くんが持っていた本も、檜山くんと如恵留くんの交換日記との事だったけど、檜山くんと如恵留くんを同一人物とすると、曲の中ではただ1人の人物の普通の日記だったのかなぁなんて思いました。

 

(檜山くんが待ち合わせしてる人にぶんぶんおてて振ってたのは見たけど、最後の方見てなかった…もしかしてノート渡すシーンとかあったのかな…?そうだったらその人との交換日記になっちゃうけど…もしそうだったら誰かこっそり教えてください…🙏🏻)

 

 

 

②青木くんの役割について

じゃあ名脇役という物語における青木くんの役割って何かなぁということを考えていたら、ふと思い浮かんだのが『ピアノ伴奏の青木くんも含めて三位一体なのでは!?』という考え。

とっても気になったのが、如恵留くんが最後の最後にわざわざ青木くんのとこに行ってピアノをポロン♪ってするところ。

名脇役という物語の流れとしては、途中で"僕のものになってくれないかなあ"って思うけれど、結局最後は"むしろ忘れたくなんかない"ことを認めて、相手に"「なんでもないよ」"って言っちゃうんだよね。
でもそのたゆたいのベースには、とっくの昔っから『自分は相手のことを好きでしかいられない』という気付きがあると思うのです。
そのベースの上に、たまにそれに抗いたくなっちゃう気持ちがふわふわ浮いてるんじゃないかな。

そんな心のベースの役割を担っていたのが伴奏の青木くんなのかなぁと思いました。
青木くんのあの可愛いさや柔らかくて包み込むような雰囲気も相俟って、そう思わずにはいられなかった…!

だから切なくて苦しい心の内を歌っていた如恵留くんが、自分の気持ちを認めずにはいられなくなった最後の方だけ、青木くんと一緒になってピアノをポロン♪と弾いたのかなって。
一瞬だったけど青木くんと如恵留くんが目を合わせてニコッてしてたのがとても素敵で、印象に残っています。
最後の音は切なさよりも明るさとか優しさとかそういうポジティブな感情が詰まっていたように感じられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―独り言―

如恵留くんはそんなつもりがあるのかないのか分からないけど、かなりの割合で受け取り手側に解釈の余地を残すところ、加藤シゲアキ先生の本の書き方にそっくり…!